January 11, 2016

水族館巡り

先日、沼津市にある伊豆・三津シーパラダイスに行ってきました。
1930年に開業し、現在、日本で2番目に歴史の長い水族館です。
現在の建物は1977年竣工で、設計は清家清さんです。

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海から連続する広い天然プールを囲むように、建物が立体的に配置されています。
左側の白い建物が水族館展示室、右側の浮いているボリュームは休憩棟、その奥がエントランス棟です。

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休憩棟を挟んでプールが2つあります。
右はエントランス棟で、そこに休憩棟が斜めに貫通しています。
休憩棟の外壁には等身大のクジラが描かれていますね。

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休憩棟内部。
ショップやプレイスペースがあり、天井が高く、とても明るいです。
ここから両側のプールや駿河湾が一望できます。

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休憩棟の下には吊り橋があり、ここからもプールや海を見ることができます。
天井が低く、巨大クジラの腹の下を歩いているような(?)、不思議な浮遊感を感じます。

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エントランス棟内部。
緩やかなスパイラル・スロープによりエントランスと展示室・プールが連続しています。

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水族館展示室。
スラブ厚が薄いスロープは、ハイサイドライトとしても機能しています。

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スロープの下に水槽があるので、子ども達は覗き込んだり、嬉しそうに走りまわっていました。
スロープは子供のワクワク感を高める効果があるようです。
大人の私もワクワクしていましたが(笑)

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展示室棟の屋根は波のような曲線になっています。
手前の螺旋階段から休憩棟にアクセスできます。

大自然に囲まれた水族館なのですが、動線の立体交差や、観覧席の下をレストランとして活用しているところなど、都市の駅を歩いているような楽しさがあります。

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余談ですが、水族館の隣に建つ「漁業協同組合 荷捌所」の屋根も同じような曲線でした。
スカイラインが面白いですね。

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水族館の天井面はフラットなのですが、こちらの天井は曲線です。
扉がなく、天井も高いので、とても開放的で迫力のある建築でした。

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それにしても景色が良いです。
今年は暖冬だったので、富士山の雪が少ないですね。

左手に見える小さな島は無人島の淡島です。
船に1分ほど乗って行くことができ、水族館やカエル館があります。

3時間かけて伊豆・三津シーパラダイスをたっぷり堪能した後、
子ども達の強い希望により、水族館をはしごすることになりました(笑)

rst at 11:46│Comments(0)clip!建築探訪 

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