April 30, 2013

まちかどギャラリー竣工

まちかどギャラリーが竣工しました!
ここまでの道のりは長く、今日はその歴史を振り返ってみたいと思います。
(長文になりますがお付き合い下さい...)

静岡市清水区の商店街に建つ木造2階建て空き店舗の改修プロジェクトです。テナントが決まらず、建物はお世辞にも綺麗とは言えない状態でした。内外装を綺麗に改修したり、建物を解体するのには予算がかかるため、テナントが決まらないと工事ができないという悪循環に陥っていました。

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最初に私達が提案したことは「商店街側の立面だけを綺麗にする」ということでした。今の外観のままではテナントが決まらない上、商店街全体のイメージダウンにつながると思ったからです。隣の建物と外壁がくっついていることを逆手にとり、最小限の予算で見える面だけを綺麗にする計画です。そこで、ブルー(海)、オレンジ(みかん)、グリーン(お茶)といった清水に因んだ色の商店街のタイル舗装に注目しました。空き店舗のシャッターを舗装と同じ色に塗装することで商店街の風景に溶け込み、シャッター通りを連想させるマイナスイメージを軽減できるのではと考えました。

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しかし、シャッターの羽根板ごとに色を変える塗装は手間がかかり、プロに頼むとお金がかかります。そこで、DIY塗装することにしました。(外壁はプロによる塗装です)
2人で丸3日かかる作業でしたが、このシャッター塗装が通りがかりの人の注目を集め、清水の方とも少し顔見知りになることができました。

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その後、そのつながりがきっかけで空き店舗が商店街のイベント会場として利用されることになりました。さらに静岡市まちづくり公社が「まちかどギャラリー」として借りて下さることが決まり、内装の設計がスタートしました。

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まちかどギャラリーに改修したインテリアです。構造補強を兼ねた壁柱には黒板塗装を施し、利用者がサインやメッセージを自由に描けるようにしています。(もちろんDIY塗装)
今はまだ白いインテリアですが、地域の方々によって色付けされ、商店街の賑わいの拠点となることを期待しています。

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チョークで描いたキャラクターは静岡市の情報を発信する「なびちよ」

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今後ギャラリーは絵画等の展示、クラフト作家による展示販売会、七夕祭りの縁日会場といったイベントに利用されることが決まっています。私達もこの場所を通して清水とのつながりを発展させていきたいと考えています。

まちかどギャラリー
運営:静岡市まちづくり公社
施工:櫻井建築、伊藤塗装

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