October 28, 2011

凹凸

こんばんは、Tです。草季庵のそばウマ過ぎです。

話は変わって御殿場の別荘です。
既存住戸は凹凸のある特徴的な平面をしていました。
仕上材をはがして柱梁が露出すると断面的にも凹凸のある空間です。
通常、家具を配置しやすいように柱梁の凹凸はできるだけ出さないように仕上げますが、今回は凹凸とその質感を積極的に生かそうと考えました。
(別荘は定住に比べて家財道具が少ないという特徴があります)

立体的な凹凸は単調になりがちなワンルームに明るい場所や暗い場所、開放的な場所や落ち着く場所など様々な場所をつくります。
それらの場所に合う行為を考えてプランニングし、レベル差や天井高、質感に変化を与えて、それぞれのスペースを特徴づけようと考えました。

01
左奥が凹凸の凸にあたるサンルーム。手前のリビングから床を1段あげて浮遊感のある明るいスペースにします。段差は子供がちょうど座れる高さです。

03
もうひとつの凸スペースはキッチンとし、既存の柱梁と連続するように開口を設けます。
ここも段差を設けて床下に配管を納めています。

02
天井高の低い落ち着いた寝室。南面眺望を切り取るようにスリット状の開口を設けます。この開口には玄関・リビング側からはベンチ、寝室側からは座卓として使える長いL型の集成材を設置します。

04
天井の高いリビング・ダイニングとプレイルーム(右奥)。既存の柱梁がワンルームを
柔らかく分節してスペースをつくります。

書いているうちに後半は凹凸と関係なくなってきような気がしますが、、、
設計や現場で考えたことを少しづつ整理していきたいと思います。

rst at 18:20│Comments(0)clip!御殿場の別荘 

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